テノールの歌声に魅せられて声楽を習い始めたのは49歳の時だった。
MOZARTの"DON GIOVANNI"の中のARIA、"Dalla sua pace la mia dipende"が歌いたくて始めたのだが、高い音が出なかったので、短3度(半音×3)下げた楽譜をつくってもらって歌い始めたのだった。

いつの頃からか原調で歌えるようになり、

最高音がヴェルディやプッチーニのアリアの"A"(ラ)や"A♯"ではなく"G"(ソ)までなので、9年前の本番でも苦も無く歌えたし、安全な選曲をしたつもりだったのだが…練習による上達より年齢による衰えの方が大きかったということだろう!
数えたら"G"が何と13回!"ボディーブローのように効いてきて、少しずつ声が割れて行って…ヴェルディやプッチーニのアリアのように"A"(ラ)や"A♯"が2〜3回出てくる方が未だ楽かも…
歌いたくて覚えたテノールのアリアはイッパイあるのだが、歌わず終いで終わるのは勿体ないな…まだまだ頑張り続けないと!