若いころに行ったということは記憶にあるのだが…

南大門をくぐって境内に入ると、

正面にではなく左手奥に本堂が見えてくる。

つまりこの本堂は通常とは異なり東を向いているのだ!
どうして東向き!?
日本最古の寺の一つで、最盛期には25万平米の敷地に金堂・講堂を中心とした90余棟が立ち並んで威容を誇っていたのだが、その後の火災や地震ですべて消失、一度は廃寺となっていたのだそうである。
現存のものは近世末〜近代の再建で、残された東西に細長い狭小な敷地に南向きの本堂建設は困難で、敷地西奥に東を向いて建てられたのだと、お寺の方から教えられた。
本堂にあった盛時の伽藍模型には東塔・西塔二棟の七重の塔もあり、その壮大な姿に思いをはせた。