2021年02月25日

毎月25日だけ!

今日は2月25日!
大阪藤井寺の「道明寺」では毎月この一日だけ、
国宝◉「十一面観音菩薩立像」が開扉される日で、
かなり久しぶりに訪れた!
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この山門の屋根、何だか歪んで見える!!
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山門をくぐると左手に
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本堂があり、
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拝観料500円を払って堂内へ
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障子扉は引戸ではなく内開き扉で、
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これが国宝◉「十一面観音菩薩立像」
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暗い上にガラスケースに入っておられて、
残念ながらよく見えなかった!
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次に東隣の「道明寺天満宮」へ
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境内のあちこちで梅が満開!
2/10〜3/14は「梅まつり」
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参拝客が絶えません!
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それもそのはずで、
今日2月25日は菅原道真の命日でした!

因みに国宝◉の「十一面観音」は、
以下の7件あります!
 聖林寺_奈良
 大御堂観音寺_京都山城_以上:奈良時代
 向源寺(渡岸寺)_滋賀
 六波羅蜜寺_京都
 道明寺_大阪
 法華寺_奈良
 室生寺_奈良_以上:平安時代
これらの中では聖林寺のものに人気があるようですが、
ぼくは向源寺(渡岸寺)のものが一番好きです!
↓これです!
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↑↓_向源寺(渡岸寺)◉「十一面観音菩薩立像」
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向源寺
を初めて訪れたのは50年以上前だと思う。
あの頃はまだ、予め電話で予約する必要があり、
現地に到着したら開扉してもらったのを覚えていて、
このお像との初めての出会いの感動は格別であった!!

キャプションに使われる記号
◉は国宝/◎は重要文化財
■■
本稿にある仏像写真は、
「文化庁監修 国宝4 彫刻U」に所載のものです。
毎日新聞社刊、1980年代のもの全15巻_所有しています。
クリックすると拡大されます!
■■■
次のお寺の名前の読み方は、
大御堂観音寺(おおみどうかんのんじ)
渡岸寺(どうがんじ)
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2020年12月16日

一年に一日限りの「執金剛神立像」

今日は12月16日!
この日は一年に一度、東大寺法華堂の秘仏_国宝「執金剛神立像」が開扉される日で、

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いつの頃からだか忘れたが、毎年必ずやって来る!

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70歳以上の奈良市民は市内の社寺が無料拝観できるので、
年に数回は訪れていて、「不空検索観音菩薩」をはじめとする諸仏にはすっかりお馴染みなのだが、

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「執金剛神立像」ばかりは本日限定!
「しゅこんごうじんりゅうぞう」と読む

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高さは170pほどで、

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この強烈な表情は、いつでも脳裏に描ける!

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20人ほどを5分間隔で入れ替えられる。
お堂を出たら必ず西側から眺め、

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本日は北側にも回ってみる。
この中央の障子の向こう側に、こちらをにらんで立っておられる。

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左側の開口部から

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右奥を覗いてみるが・・・

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その後法華堂を後にし、

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向かったのは東大寺ミュージアム

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戒壇堂が改修中の間「四天王立像」がこちらに移されていて、
数年の間こちらで拝観できる!
続きを読む
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2020年11月16日

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展へ行ってきた!
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大阪中之島の「国立国際美術館」は、
広場の地下に埋められた大胆な構成の美術館!
1970年の大阪万博の時に設立され、2004年に現在地に移設、新しいのの設計はシーザー・ペリがコンペで勝ち取った!!
向こう側_北側に見える黒い箱状の建物は、現在工事中の「大阪中之島美術館」で、2022年春に開館予定とか・・・

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「国立西洋美術館」での東京開催の後の大阪開催。
同美術館の歴史上、国外では初めての開催で、
イタリア・ルネッサンスから印象派までの61点がやってきた!
チラシはコロナ前のもので、
開催期間は2020年11月3日―2021年1月31日
今日は月曜日で休館日なのだが、
友の会会員を対象に「内覧会」が行われ、
とても良い条件で鑑賞することができた!

チラシにあるように、
フェルメール・モネ・ルノアール・ターナー・レンブラント、そして、ゴッホ・・・

特に印象に残った作品のいくつかにコメントを加えると・・・

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フェルメール〈ヴァージナルの前に座る若い女性〉
・・・女性の眼差しに射止められた!

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アングル〈アンジェリカを救うルッジェーロ〉
・・・いつの頃からか脳裏に焼き付いている絵なのだが、
本邦初公開ということなので、
本物を観るのは初めてということ!

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ターナー〈ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス〉
・・・ターナーは大好きな画家!
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↑2018年の展覧会を観て好きになった!

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ゴーギャン〈花瓶の花〉
・・・江戸絵画の強い影響力をを感じる!!
◆◆
若かりし頃西洋美術から始まったぼくの美術遍歴は、いつの頃からか東洋〜日本へと移行し、今や奈良・京都などの美術館・博物館・寺院を足しげく訪ねるほどに、日本美術に嵌まってしまっているのだが、今日は日本美術の多様性や自然との関係性に思いを致しながら、西洋美術を楽しく鑑賞することができた。

ところで昨日は、家の近所の「大和文華館」で、今日とは対照的な展覧会を観た。友の会会員は会期中何度でも入館できるので、これも3回目かな・・・最終日に止めの入館!
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中国・安徽地方は文房四宝(墨・筆・硯・紙)の名産地・・・
異なる風土・素材・道具・・・西洋と中国〜日本を対比させるのも楽しいですね!

それはともかく、
ここの美術館でせっかく良い展覧会を観てもあとが悪い!
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美術館を出るとこの有様で、国立美術館の名が泣く!!

posted by yoko at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2020年10月17日

一年に一日限りの興福寺南円堂

待ちに待った10月17日!この日は一年に一日だけ、
興福寺南円堂の中に入れる日で、
午後の部14時〜の30分前に直行するも、既にこの有様・・・
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いつもながらに美しい南円堂は、境内南西側にあります。
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もう直ぐ14時の頃、
僧侶のみなさまが法要を終えて退出し東の方へ・・・
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やっと一年ぶりに南円堂の中へ
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ご本尊の
「◉不空羂索観音像坐像」を中心とするこの空間は、
同じくここ興福寺の「北円堂」と共に
我が国最高峰の空間のひとつです!!
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↓この図の右側=北側から入堂すると、
「法相六僧」の内三僧が美しい自然光の中にが居られて、
ああ!そのお姿に感動して立ちすくむ!!!
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勿論これら11体は、すべて◉国宝です!

以前は「法相六僧」の内の二体が選ばれて
「国宝館」に展示されていたことがありましたが、
あの時の展示彫刻物が、
命を吹き込まれてここにおられました!感動!!
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四隅におられる「四天王」は
東大寺戒壇堂のものが有名で、
いつでもお顔を思い出すことができますが、
ここにいらっしゃる4体は
美しい「火炎光背」をお持ちになっていて、
これまた記憶に残るものです!
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しつこく粘って堂内を三周・・・40分ほどいたかな・・・
退出して東の方を見ると山が美しく霞んでいる!
いつでも当たり前のように眺めてきた五重塔は
リニューアル計画の次の対象らしくて、
5年か10年か見られなくなるかもしれないらしい!
是非是非長生きして、いつまでも眺め続けたい!!

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なお「北円堂」は、
24日から11月8日まで「特別開扉」となります!
運慶作の
「◉弥勒如来坐像」と「◉無著・世親菩薩立像」を
見逃すわけにはゆきません!!


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2020年10月05日

一年ぶりの「僧形八幡神坐像」

待ちに待った10月5日!この日は一年に一日だけ
東大寺の「僧形八幡神坐像」が観れる日で、
その像のある「大仏殿」の「勧進所」に直行!!
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西方向へ二つの門をくぐって進むと、
突き当りに「八幡殿」がある。
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快慶作の傑作彫刻、国宝◉「僧形八幡神坐像」
この眼差しはいつも脳裏に焼き付いて離れない!!
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ぎょうせい「日本の仏像大百科」〈5〉より

同じ「勧進所」の「阿弥陀堂」では、
重要文化財◎「五劫思惟阿弥陀如来」
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webより拝借

「五劫思惟阿弥陀如来」といえば、
東大寺から北へ1kmほどにある「五劫院」のものが
良く知られていて、どちらも重要文化財で、
比較してみると面白い。
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web
から拝借

「僧形八幡神」の眼差しに射止められたままの状態で、
出口の門の方へ・・・東に「大仏殿」が見える。
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「勧進所」の西隣には「戒壇院」があるのだが、
「戒壇堂」は耐震工事中で拝観停止中!
ところが・・・
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その同じ「戒壇院」の西側にある「千手堂」が、
7年ぶりに特別公開されていて、
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門を入ると左手=西側にその「千手堂」があった!
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そこで美しい◎「厨子」に納められた
◎「千手観音菩薩立像」を初めて拝観!
◎「厨子」の四隅には◎「四天王立像」が!
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パンフレットより

◎「千手観音菩薩立像」(部分)
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絵はがきより

厨子の右隣には◎「鑑真和上坐像」が!
この像は江戸時代に、
有名な唐招提寺開山堂の像を忠実に模刻した像で、
唐招提寺のものが乾漆像であるのに対して、
こちらは木造である。
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パンフレットより

「戒壇院」の後は「大仏殿」の方へ・・・
いつもならお決まりコースの
「大仏殿」〜「法華堂」〜「ミュージアム」〜
「奈良国立博物館」〜「興福寺」・・・
というところだが、
ここまでのせっかくの感動を大切に!
ということで、
いつでも観れるこれらは日を改めて!ということに・・・
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だから「大仏殿」も「中門」から覗いただけ・・・
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「中門」から「南大門」の方を見るも、人影まばら・・・
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「東大寺ミュージアム」にも入らない!
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「戒壇堂」の「四天王立像」は今こちらに来ておられる!
改めてこれだけ観るために訪れようと思う。
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実はこの「東大寺ミュージアム」の敷地は、
ぼくが京都の宇治から3年間通った中学校があった場所で、
「南大門」を毎日眺めて育ったので建築家を目指した!?

その「南大門」を後にし
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参道の南端まで来て振り返ると、人より鹿の方が多い!?
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「東大寺」から家までは、
自転車でのんびり走って小一時間程かな・・・
途中「平城宮跡」を通る時、
「若草山」とその麓に「大仏殿」が見える。
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ああ・・・「僧形八幡神」の眼差しが脳裏から離れない!

【註】本文中の仏像の、◉は国宝、◎は重要文化財

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2020年06月19日

京セラ美術館

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京セラ美術館の府民限定が昨日で終わったので、
早速行ってきた!

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開館迄時間があったので外周を一回り・・・
杉本博司の「ガラスの茶室」が!

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表に戻るといつの間にか列ができている!

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予約した人限定で、

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10時の開館前はこんな具合・・・

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新設の地下一階のエントランスから大階段で一階の中央ホールへ
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中央ホール手前にある、元のエントランスの大階段

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中央ホールから南ウイングへ

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順路は、
中央ホール→天の中庭→南回廊

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南回廊で開館記念特別展を観

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接続部を経て北回廊へ
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北回廊の展示を観た後中央ホールの戻り、東方向へ

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北東部の増築された「東山チューブ」へ

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杉本博司の「瑠璃の浄土」展を観た後

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東エントランスから退出

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もう直ぐ午後1時前!
建築の見学を兼ねていたので3時間近く経過・・・

明るく快適で動線の分かりやすい美術館でした!

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2020年02月19日

ゴッホ展

ゴッホ展を観に、兵庫県立美術館へ行ってきた。
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過去に観た記憶をはっきり思い出せたのは、
↓この「糸杉」で、その色彩と筆致に引き込まれた!
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ところで、不用意に会場に入ってから戸惑ってしまった。
19世紀後半の画家とは知っていても、
ゴッホの正確な生年と没年が思い出せないのだ!
キャプションにあるのは制作年の表示だけなので、
何歳の時の作品だかわからない。
入口付近のご挨拶のパネルにも人名だけ・・・
入口で尋ねると首をかしげて「館内の係員に聞いて・・・」
そこで館内の係員に尋ねてもみんな知らないので困った!!
再入場の手続きをして窓際まで行き、
スマホで調べて→フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)
それはともかく、
この兵庫県立美術館ですごいのは、
70歳以上は県内外を問わず入館料が半額のこと!
だからこの日は1,700円×0.5=850円で入館!!
これは全国でも珍しいのでは。

ところでゴッホ展といえば2年ほど前に東京都美術館で観た、
ジャポニズムをテーマにしたゴッホ展の記憶が生々しい!
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2019年12月11日

夭折の天才画家!関根正二

関根正二は知っていたが、実物を観たことはなかった!
どうしても観たくて、
近鉄特急を乗り継ぎ三重県の津までやってきた。

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津駅から幹線道路を800mほど、
取り付け道路の正面の看板が見える。

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三重県立美術館にやってきた。

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『関根正二展』が開催中だ!

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長い長い階段を上がると〜
自転車なのでスロープを上がると正面玄関がある。

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実はこの「生誕120年・没後100年_関根正二展」
福島県立美術館で
過去最大の回顧展が開催されていることが、
9月末だったか
NHK日曜美術館アートシーンで紹介されて、
三重県立美術館で巡回展があることを知り、
必ず行くと決めていた!

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展示室入口のパネルの作品は、

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【三星】1919

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関根正二といえばこれ!
重要文化財の【信仰の悲しみ】1918

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【姉弟】1918

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【少年】1917

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【自画像】1918

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【少女】1919

豊かな色彩と幻想的な表現!鮮烈な印象!!
20歳2か月のなんとも短い生涯のほとんどが、
17歳から20歳までの作品とはと驚嘆するしかない!
因みにもう一人の天才画家
村山槐多も同年22歳で夭折、
原因の、同年猛威をふるったスペイン風邪を恨む。
posted by yoko at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2019年11月27日

上村松園

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先日、上村松園(1875-1949)の「序の舞」を観に行ってきた!

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松伯美術館は村野藤吾1994年の作品で、

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入口も村野藤吾を彷彿とさせる!

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◎「序の舞」(1936)にうっとり!

05_上村松園1875-1949_14 ◎【母子】1934.jpg
◎「母子」1934)は東京で観たな!

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「焔」も東京で観た!

上村松園ではこれらの3作品がいつも頭の中にあるけれど、何といっても「焔」が最高傑作では!!
posted by yoko at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2019年10月30日

奈良ならでは

毎年秋になると「奈良ならでは」が二つ!

一つ目は興福寺の国宝特別公開
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先ず「北円堂」で!
弥勒如来坐像、無著と世親菩薩立像、四天王立像
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次に「南円堂」で!
不空検索観音菩薩坐像、法相六祖坐像、四天王立像
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その後境内を通って奈良国立博物館へ向かうのだが
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もちろん「東金堂」へ入る!
薬師如来坐像、日光・月光菩薩立像、
維摩居士坐像・文殊菩薩坐像、四天王立像、十二神将立像
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更に「国宝館」にも入り!
千手観音菩薩立像、天燈鬼・龍燈鬼立像、金剛力士立像、
銅像仏塔、板彫十二神将像、十大弟子像、
阿修羅像を含む八部衆立像など、国宝が四十体を超える!
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そして次に「奈良国立博物館」へ
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「正倉院展」はなんと71回目!
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時間が午後の後半であるためか、また今年は東京国立博物館で
御即位記念特別展「正倉院の世界」が開催されているためか、
空いている!
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プレミアム会員限定の特別鑑賞会にやって来た!
16時〜17時に講堂で解説を聞き、
17時〜18時に一般客のいなくなった会場でじっくり鑑賞!
プレミアム会員なのであと2回鑑賞できる・・・楽しみ
posted by yoko at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2018年12月17日

東大寺法華堂へ行ってきた!

昨日、東大寺法華堂へ行ってきた。
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というのも、昨日12月16日は一年に一日だけ、
秘仏の執金剛神立像が特別開扉される日で、
今年もまた例年のごとく訪れたのだ!

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70歳以上の奈良市民は市内の社寺を無料拝観できるので、
この東大寺法華堂は興福寺東金堂とともに、
普段から最も足繁く訪れるお堂なのだが、
仏像彫刻の質量で双璧の二つのお堂を比較すると、
興福寺の方は数でこそ勝るとはいえ堂内が込み合いすぎていて、
せっかくの十二神将などは良く見えない!
それに比べると東大寺法華堂の方は、
堂内の仏像のレイアウトもバランスが取れていて素晴らしい!
建築も含めて日本最高峰のお堂の一つに違いない!!
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かつては日光さん・月光さんもいらっしゃったのだが、
塑像の仏像は地震時に転倒しやすいことから、
東大寺ミュージアムができた時にあちらに移された。
因みに現在法華堂にあるのは、
執金剛神立像を除き、内部が空洞の脱活乾漆像なのだ!

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その後、法華堂から鏡池の畔を通って

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南大門の方へ!・・・南大門の西側は、
中学時代の3年間通った「青々中学」のあったところで、
今は「東大寺ミュージアム」が建っている。

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平成23年(2011年)に開館した「東大寺ミュージアム」、
今年春から休館して、
手前の棟の増築や館内の展示照明更新などをし、
9月中頃に再オープンした!

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ここで日光さん・月光さんを拝観し、

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南大門を通って

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南大門を後にしたのは夕刻のことであった!
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2018年07月30日

千住博展

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「芸術新潮」に、
「高野山金剛峰寺 襖絵完成記念 千住博展」
が紹介されていたので、ぜひ観たいと思い
「富山県美術館」へ行った。

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「富山県美術館」は、昨年開館直後に訪れたので2度目!

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撮影できるのはここまで。

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《断崖図》は、
紙を揉んで岩肌の風合いを出す独自の技法で制作。
金剛峰寺大主殿の「茶の間」に奉納される。

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《瀧図》は、
天然群青を焼いたブルーグレーを全面に塗った後、
上から水を流す!という手法・・・

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次の部屋に入ってびっくり!

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2015年の第56回ヴェネツィア・ビエンナーレで展示された
アクリル・蛍光絵具による六曲一双の作品

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これは図録の表紙

「千住博展」は、金剛峰寺に奉納されるまで、
全国各地を巡回する予定である
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2018年06月12日

横山大観

横山大観展に行ってきた!
横山大観:1868-1958_生誕150年展!!
日本近代画壇の巨匠!と言われているのだが、
あまり観る機会がなくて、
足立美術館で観て以来かな・・・

で、すっかり気に入ってしまった!
バターやチーズでゴテゴテの西洋の名画はもういい!
という感じ!!
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↓これは「或る日の太平洋」という作品
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↓これは【図録】の見開き頁をスキャンしたもので、
うまくつながっている!
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↓これは2種類の【図録】の写真で、
上のは「京博」、下のは「東博」のもの・・・
下の「東博」の『運慶』展のものはうまく見開けない!
【図録】は「京博」に軍配!!
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↓でも残念ながら我が家のスキャナーは、
MAXがA3で幅が不足して、裏表紙の左が欠けてる!
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因みに本日の入場は ↓ このカードで!
京都国立近代美術館と大阪の国立国際美術館の特別展がFREE
他の国立のいくつかの美術館・博物館でも特典があります。
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最近の美術館巡りは ↓ これをクリック!
http://www.yokogawa-r.com/travel/2018/travel_tokyo_temp.html
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2018年04月12日

天野山金剛寺へ行ってきました!

この屏風を見たくて何度か行ったことのある金剛寺!
前回・・・何年か前に行った時・・・
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本堂は修復中で近づけなかった!
その、待ちに待った本堂の修復がこの3月末に完成して、
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本堂のご仏像様も戻られたので、行ってきました!
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本堂の工事中これらのご仏像、
ご本尊の「大日如来」と左脇侍「不動明王」(写真の右側)
は京都国博に、右脇侍の「隆三世明王」(写真左)
は奈良国博にお引越しされていて、お陰で
長らく度々、お近くでご対面させていただけたのですが、
ようやく三体そろって元の場所に戻られた!
この日を待ちわびていて、ようやく行ってきました!!!

因みにパンフレットでは重要文化財になっていますが、
数年前、三体そろって国宝になりました!


posted by yoko at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2018年04月08日

イギリスの画家といえばターナー!

イギリスといえば何といってもビートルズかな・・・でも、
画家はというとターナーかコンスタンブル、
少し下ってもビアズリーしか思いつかなくて、
大画家を輩出したヨーロッパ大陸から切り離されているせいか
ちょっと寂しい。
だからイギリスの画家といえば真っ先にターナーを思い出す!
そのターナーの展覧会が京都文化博物館で開催されているので、池大雅展の続きに行った。
池大雅が1723-1776でターナー1775-1851なので、
同じ島国の二人が遠く離れてバトンタッチしたみたい。
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そのターナーが生きたのは、帆船が蒸気船に変わって行った、
そしてまだ写真の無かった時代で、
彼の描く風景画は写真のように愛され、
版画は記念写真のように売れたそうである。
とても分かりやすい存在の画家!
そして写真にはない趣に満ちた作品の数々でした。
posted by yoko at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

天才画家_池大雅に魅せられた!

池大雅が観れるというので、昨日、京都国立博物館へ行った。
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土曜日だというのに人が少なくて拍子抜け!
でも、ゆっくりたっぷり観れてありがたかった(*^-^*)

池大雅といえば江戸時代中期の、
与謝蕪村や円山応挙、伊藤若冲と同時期の画家!
ということは知っていたが、
中では一番地味というか、ほか三人に比べると
描いた絵がピンと思いつかない。

展覧会のキャッチフレーズが、
天才南画家、85年ぶりの大回顧展!
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とあるように長らく展覧会が無くて、
・・・ぼくの生存期間よりも長く!無くて、
観たい絵の在る場所に意図して足を運ばなければ
観る機会の稀な画家だったのかもしれない…

「南画」というのは中国「南宋画」に由来し、
与謝蕪村・池大雅らによって確立された様式で
「文人画」とも呼ばれ、富岡鉄斎に至る系譜!
ということだそうで、
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鉄斎好きのぼくが観て気に入らないはずがなく、
巧みな筆さばきとその色づかいに魅せられてしまった!!

観終わって、外のアプローチの大看板にある
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おっちゃんの姿を見たら、無性に会いたくなった!

posted by yoko at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2018年02月28日

黒川紀章設計の福井市美術館

先日金沢からの帰りに、少し時間があったので福井で途中下車、
まだ行ったことの無かった福井市美術館を訪れた。
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なんだか「新国立美術館」の孫のような外観で、
黒川紀章だと一目で分かった。
そういえば「恐竜博物館」も黒川紀章だった!
福井と縁が深いらしい・・・
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中も中々面白くて、
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パンフレットの平面図を見ながら内部を散策!
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エドワード・ゴーリーという絵本画家の展覧会が
2階の企画展示室で行われていて、
驚異的に細かくペンで描かれたイラストに魅了された。
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エドワード・ゴーリーの絵本が図書館にあったので、
早速借りてきて、改めて楽しんだのだが、
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それにしても図書館の人って、
どうして無地のところにラベルを貼らないのだろうか!?
不思議・・・ゴーリーさんが泣きます(≧∇≦)

【註】
エドワード・ゴーリー Edward Gorey 1925〜2000
「大人のための絵本作家」として世界的に知られる
“カルト・アーティスト”である。米・シカゴ生れ

posted by yoko at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

ゴッホ展

ゴッホと言えば、幼いころに最も早く知った
外国の画家の一人ではないだろうか!?
一目で分かるゴッホの絵・・・
あれも!これも!観たことがある!!
そのゴッホの展覧会が、京都で開催されている!
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ゴッホと日本とのかかわりがテーマの展覧会!
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ゴッホが蒐集した浮世絵もあって楽しめた!
posted by yoko at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2018年02月16日

「仁和寺と御室派のみほとけ」展など

京都の仏像が東京でしか見れないので、東京へ行ってきた。
「仁和寺と御室派のみほとけ」展を観るためである。

■「仁和寺と御室派のみほとけ」in 東京国立博物館
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仁和寺では現在「観音堂」の解体修理が行われているため、
33体の安置仏がそっくり「東博で引越し公演」といったところ!
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修行の場で非公開の「観音堂」内部が再現されていて、
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堂内の壁画も高精細画像で再現されていた。

加えてこのゾーンだけは写真撮影可!のサプライズ付きで、
再び「観音堂」に戻れば修行僧以外の眼に触れることはない!

隣の「表慶館」にも予定通り寄ってみた。
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■■「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」in 東博「表慶館」
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100万年以上前のアジア初の石器から始まって・・・
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中央の「人型石柱」は前3500〜前2500年頃!

ブリューゲルが観れる!!まだ時間があったので、
同じ上野公園内にある東京都美術館に寄った。

■■■「ブリューゲル展」in 東京都美術館
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何だか様子が違うな!?と思ったら、
「画家一族150年の系譜」と副題がついていて、
父-子-孫-曾孫4代の作品を集めた展覧会だった。
肝心の父P・ブリューゲルの作品は小さな鉛筆画が少々で、
昨年の「バベルの塔展」の記憶に水を差してしまった。

さて翌日は、
金沢文庫の「運慶」がメインであったがその前に・・・

■■■■「ルドン-秘密の花園」in 三菱一号館美術館
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黒の時代の後のパステル画と油彩が中心で、
会場と相まって大いに楽しめた。

そしてJRと京急を乗り継いで、初訪問の金沢文庫へ
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■■■■■「運慶-鎌倉幕府と霊験伝説」in 神奈川県立金沢文庫
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運慶と鎌倉幕府の関係や、信仰の対象としての運慶仏、
について理解を深めることができ、
昨年の東博での「運慶展」に続くタイミングで、
大変興味深い展覧会を観ることができた。

実は今回 MOAで「紅梅白梅図屏風」を観れたのだが、
MOAへは上らないといけないので、腰を痛めていて断念。
posted by yoko at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

2017年12月29日

「世界を変える美しい本」展など

毎年年末は友人宅でのX'masパーティーに合わせて東京へ行く
のが恒例になっていて、今年も22日〜24日に行ってきたが、
その間予定通りの美術館・博物館めぐりをしてきた。

最初に訪れたのは「世界を変える美しい本」展!
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NHKの「日曜美術館」の「アートシーン」で偶然知った展覧会!

会場の「板橋区立美術館」は鉄道の駅からだと徒歩で20分ほど、
バスも1時間に1本のような、少し不便なところにあるのだが、
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訪れた23日(土)は「天皇誕生日」の祭日ということもあってか、
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お客さんも多くて、
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↓DMは地味だけれど、
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↓「図録」の表紙を見れば分かるように色彩も豊かで、
実に楽しい展覧会であった!
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翌24日(日)は先ず、東京国立近代美術館で「熊谷守一」展へ
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初期から晩年までの作品が網羅されていて、作風が徐々に
シンプルになって抽象画に接近して行く過程がよく分かった。

次に訪れたのは「古代アンデス文明展」
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↓会場の「国立科学博物館」は「東博」へ行く途中
いつも前を通っていたが、入るのは初めて!
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中々の見ごたえだったが、
会場は本館に当たる「日本館」の奥にある
↓「地球館」の1階で、これだけでもすごいボリューム!
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「地球館」が地下3階+地上3階、「日本館」が地下1階+地上3階
せっかくの機会なのでと全館まわり、
その規模と内容に圧倒されてしまった。
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丁寧に観ていたら丸一日でも足りない感じで、
今後は時々覗いてみることにした。

それと、「日本館」1階の「企画展示室」で開催中の
↓「南形熊楠」展を観ることができたのは幸運であった!
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posted by yoko at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術