その展覧会が兵庫県立美術館で開催されいているので観に行った。

そこで彼女の作品以外も展示してある中に、巨大客船「ノルマンディー号」のポスターがあったのだが、調べるとこの船が建造されたのは1931年で、1898年生まれとされる彼女が最も魅力的な作品を残した30歳代前半とちょうど重なる。
この巨大客船「ノルマンディー号」のポスターと似たようなものが父の遺品にあったような気がして先日から探していたのだが、ようやくズバリではないが見つかった。

幅13cm×高さ30cmほどの折りたたみパンフレットで、

これが表紙の表裏見開き。

広げると幅120cm×高さ60cmほどのものである。
全長が300mを超える巨大な船!拡大してご覧あれ!
これがなぜ父の遺品にあったかというと、東京の小さな貿易会社に勤めていた父は1931年からパリ勤務となり、1934年からはパリ支店長を務め、第二次世界大戦が始まった1941年に職を辞して帰国するまでの11年間パリで暮らしたのだった。私が生まれたのはその2年後のことである。
この1931年から1941年の11年間は、巨大客船「ノルマンディー号」が建造されてから客船として役目を終えるまでの11年間とちょうど重なる。
当時としては破格の存在であった「ノルマンディー号」を父は見たに違いないのだが、実際に乗船したかどうかは定かでない。